ペアコン=「親子の意識」という名のハンドルを
コントロールし、安心の道を進むこと

ペアコン=「親子の意識」
という名のハンドルを
コントロールし、
安心の道を進むこと

お子さんが初めて自転車に乗れたときのことを、覚えているでしょうか。最初はフラフラ危なっかしく運転していたものが、保護者のサポートを受けながらだんだんと乗れるようになっていきます。

ネットやスマートフォンも同じ。子どもは、機械の操作はすぐに覚えるものの、ネットの安全性やリスクに関してはほとんど意識していません。つまり無防備の状態。だからこそ、子どもの発達段階に応じて、保護者が「その使い方は危ないよ」「これが賢い使い方だよ」と教えてあげる必要があるのではないでしょうか。

そのためには、まず保護者はネットやスマートフォンのことをよく知ること。お子さんがネットやスマートフォンを上手に乗りこなせるよう、いっしょにハンドルを握り、「安心の道」へと進めるよう導いてあげてください。

 

お悩み別の
たいせつなこと

  • お悩み1 大切なこと
    利用時間について
    四六時中スマホをいじったり、SNSをしている様子を見ると、つい「いいかげんにしなさい!」と怒りがち。でも、怒れば怒るほど、お子さんは親の言うことを受け入れなくなります。

    学校、食事、睡眠など、お子さんが自由に使える時間は案外少ないもの。「使ってはダメ!」ではなく、「将来のことを考えたら、勉強も大事だよね。その時間を確保するために、スマホは〇時から〇時までと決めてみない?」と、お子さんの将来に役立つアドバイスとして、時間コントロールをすすめてみては。
  • お悩み2 大切なこと
    課金(ゲームなどの利用料金)について
    ネットゲームに熱中するあまり、アイテムを次々と購入した結果、利用料金が膨らみ、クレジット明細を見てびっくり。そんなケースが相次いでいます。千円札や百円玉で物を購入するのと違い、ネットによるクレジット決済は実感がともなわないもの。

    だからこそ、そうした決裁のメリット、デメリットを知る必要があります。 「クレジットカードの名義が自分でなければ、使えないんだよ。たとえパパとママの名義であってもね」。そう伝えるだけで、お子さんは「ああ、そうか」という気づきを得られます。
  • お悩み3 大切なこと
    インターネットの情報について
    「詐欺サイトにアクセスしたかったんです」と言って、詐欺サイトにアクセスするお子さんはいません。ほとんどが、「これ見て!」というSNSの投稿に興味を持ったり、身近な友だちに勧められたという理由で、薬物、詐欺、犯罪に関わるサイトにアクセスしています。

    お子さんを守るには、フィルタリング機能を上手に活用するのがポイント。騙されることなく、ネットを安全に使いたいというお子さんの願いを叶えてあげてください。
  • お悩み4 大切なこと
    健康への影響について
    スマホ画面から発せられるブルーライトを浴び続けたり、狭い画面をずっと見続けると、健康障害が発生することが知られています。だからといって、過剰に心配しなくても大丈夫。

    「長時間やり続けない」ことが、健康を守るカギです。「あなたの体のことが心配…」と伝えた上で、長時間の使用がお子さんの体と心に大きな影響を与えることを説明してあげてください。
  • お悩み5 大切なこと
    個人情報について
    お子さんの名前をネットで検索したこと、ありますか?その中に、第三者が無断で公開したお子さんのプライバシー情報があったら、どうでしょうか。そして、一度公開された情報は簡単には消せないと言われたら…。ちょっと怖いかもしれませんが、それが事実です。

    でも、予防法はあります。スマートフォンやアプリの設定を知り、お子さんのプライバシー情報がなるべくネット上に漏れ出ないよう対策することはできます。また、お子さんに「住んでいる場所を気軽に投稿したり、自宅で撮影した写真をアップすると、どんなことが起こるか想像できる?」と問いかけ、いっしょに考えてみるのもおすすめです。
  • お悩み6 大切なこと
    コミュニケーションについて
    「SNSで友達ができたよ!」。そんな声をお子さんから聞かれたことはないでしょうか。その友達が良い友達なら、何の問題もありません。しかし、顔と顔を合わせることができないネットの世界では、相手が良い友達かどうかわかりませんし、そもそもお子さんと同年代の子どもかどうかも判断できません。

    子どもを騙そうとする大人が、ゲーム友達を装って近づいてくることもあるのです。 友達ができたことを否定せず、まずは受け入れ、「ところで、同い年だと思っていたSNS友達が、実は大人ってこともあるんだよ」と、トラブル事例をやんわり伝えてみてはいかがでしょうか。